もうひとりの… サークル参加記
2024.10.27 COMIC SPARK19内 もうひとりの… にサークル参加しました。
こちらではこんな感じの主直本を発行しました。
前回から3ヶ月しか経ってないんですが…こんなハードスケジュールは数年ぶりでした。
制作後期を兼ねてまとめます。
今回の動機
この本は前回の本を作った時点で候補にあった話になります。
前の本を作ってる時点でプロットがほぼ出来上がっていて、やると決めたら作れる状態になっていました。原稿中ってプロット作るの捗りますね さらに言うと今回の原稿中にも別のプロットが生まれています 現実逃避POWER
そこに今回赤ブーさんのイベントで初?のペルソナシリーズオンリーが開催される事を知り、乗るしかない!という勢いでやり切ると決めました。
普段は本を作る事がマストでイベントは後についてくる感じなんですが今回はイベントに参加する事も動機としては大きく占めていた訳です。
自分はジャンルの旬に目もくれないタイプのオタクで、故にジャンルが最も盛り上がってるタイミングで同人活動をした事がありません。
そんな中単独ジャンルオンリーの初開催に立ち会うというのは興味深く見えまして、こういう空気も吸ってみたいな!という気持ちからイベント参加のための強行スケジュールを組む決心をしました、
でもこれが実現できたのはそもそもプロットがすでに出来上がってたおかげなんですよね。ああなんて素晴らしい現実逃避プロット。あって良かった現実逃避プロット。
本作りの話
8月中は前の原稿で溜まったストレスを遊びながら発散しつつ片手間にネームを切っていました。
前述の通りプロットは既にできていたのでこのへんは片手間でもスムーズに進みました。
片手間だったので進捗は悪かった訳ですが…
で、ペン入れ以降の原稿の本格化は9月一杯かかりました。
9月は連休が多かったので作業時間をたくさん確保できたのがよかったです。
10月に入ってからの残り2週間程度は仕上げ作業をしていました。
余裕で終わるだろと思ってたんですがこの頃から仕事が激化してしまい結局バッファ無しのハードなスケジュールになってしまいました。
原稿で多少無理をしつつ、しかし落とさないために体調は万全にする。両方しなくちゃいけないのが辛い所ですね。
なので今回も通常入稿でした。
いやー なんか世の中の人が極道入稿頼っちゃう気持ちがわかってきてしまいました。よくないね。
今回一番気合を入れたのが表紙です。というのもやりたい事がハッキリしていました。
花柄のホログラムを絶対入れたいという野望がありそれ込みのイラストとなっています。
デジタルのサンプルだとわからないので現物写真がこちら
これがやりたかったんだよ これが!
このホログラムは前のイベント内で出展してた印刷会社さんのサンプルを見て一目惚れでした。
次作る話はキラキラめにしたいと思っていたところにドンピシャな表現ができそうと確信し、描く時も一番モチベが高かったとも言えます。
なので今回の一番のお気に入りは表紙です。印刷会社さんの素晴らしい印刷に感謝。
とはいえ約2ヶ月程度で本を出すのは苦しかったですし、やはりチェックが甘くて本文は作画ミスがそれなりに目立ちました。
突貫工事はもうやらない!いい勉強になりました。
でも描きたい絵や話は描けたので成仏はしています。
自分を成仏させるために本を作っているのでそれが達成できればOKということで。
内容について
今回の本はズバリ、自分のP4UとP4Dのプレイ所感本です。
時系列順に沿ってまずP4U(P4U2)から遊んだのですが、もう…あの…探偵王子って本当にかっこいいですね…
本編で無理をし過ぎた姿と等身大の優しい姿や健気に恋人をやる愛おしい姿を見てこの頃は「なおちゃんかわいいねぇ〜」という感情だったのですが、P4Uでの探偵として仕事をするなおちゃんのあまりのかっこよさにそんな心地は吹き飛び「キャー!探偵王子ー!!」になってしまいました。
冷静に依頼対象を分析し、トラブルにも最善を尽くしたフォローを行い、仕事の建前は守りつつ自身の矜持は手放さない仕事っぷりがかっこよすぎです。マジで夢女になる所だった。
ただこれって実はなおちゃんからしたらいつもの事では?と考え至り(要は仕事とプライベートの顔の使い分けですよね)、
そういえばこの子ただの高校生じゃないんだったと気付かされて狂いそうになりました。いや狂ってるか。こんな本作ってるし。
仕事の姿勢もかっこよければ番長くんの絶体絶命のピンチに助けにやってくる部分も非常にかっこよかったです。
探偵王子って本当にかっこいいですね。(2回目)
そんな風に脳破壊されたと思ったら今度はP4Dで信じられないほど綺麗な姿を見せられて、これは流石に狂うなという方が無理があるだろうと思います。
一番無理してた頃に近しい衣装で、しかしその頃とは全く異なる趣のなおちゃん。
本の中でも描きましたが「自分はこんな直斗を去年見た事がないぞ」と。
もう最初はゲーム画面をまともに見れないレベルで動悸が止まりませんでした。恋かな。
そしてP4D衣装も素晴らしいのですが曽我部先生のDLC衣装が本気で良すぎて…(あとがきに書いた話)
もうここまで知らない姿を見せられて内心生まれる焦り、彼女は偶像ではなく進化していくのだ(妄言)と思うと居ても立ってもいられなくなってしまいました。
うちの番長くんは子供っぽさがウリ(?)なのできっと全く同じ感想になるんじゃないかなと思っています。
一方でなおちゃんと言えば恋人にすると「あなた色に染まりたい」などと宣うとんでもない子でもありますよね。
あれだけ自分らしさを貫く彼女の自我を番長くんの一存で塗りつぶしてしまう背徳は主直の醍醐味の一つだと思っています。
自分は親友から発展するあの気の置けない感覚を求めたくて親友経由にしていますが、そういう経緯があってもゆくゆく恋人になった後は「恋人らしい人」になる為に少し無理をしてでも女子をやろうとする面はあるんじゃないかなと思っています。
自我を貫く姿は気高く美しく、番長くんの為に変わりゆく姿も健気で愛おしい。美味しい所だらけですよね。大好き…
…とここまでほぼ全てなおちゃんの話だけをしてきましたが、前回の反省というか反動でかなりなおちゃん讃歌な本になりました。
こういうのが描きたかったんです。成仏。
今回のタイトルは花の名前を充てていますが採択理由の一番は語感です。
あと「白鐘」に対する駄洒落でもあります。
創作に花を採択する時って花言葉を読まれがちですが今回は話半分に考えて欲しいですね。別に悪い意味は無いんですけど。
ちなみにベルフラワーは小さくて可憐な姿から乙女桔梗とも呼ばれるそうです。ふーーーーん なるほどね。
また、ペルソナ倶楽部P4にてなおちゃんが「雄々しい大樹になりたいと願い続ける可憐なつぼみ」と称されてるのがすごく好きなんです。
なおちゃんのような子を花に例える事は少し勇気が要りそうなのですが、この表現を見てからなおちゃんってやっぱり花なんだよな…と思うようになりました。
本編時点ではまだつぼみですが、2012年のなおちゃんは割と花だと思っています。なので今回あえて女の子がしそうな仕草を多めに描いていたり。
17歳じゃ別に遅い事はないのですが、かけがえのない一年を経て遂に花開いたなおちゃんの事を考えながらこのタイトルを充ててニヤニヤしています。
なかなかお気に入りのタイトルです。
他の制作物について
今回も軽めの漫画をペーパーにして持っていきました。
なおちゃんってよく考えると愛情足りてるか心配な環境にいるので(ごめんお祖父ちゃん)
時々こういう純粋な愛情を向けたくなります。
お前はお母さんなのかおばあちゃんなのか。いえ、”助手”(読み:パートナー)ですが?
りせちーとデートするのを描くノルマも達成です。りせ直の友情もめちゃくちゃ好きです。
また今回のサークルカットは前回のカット絵の対になるシチュエーションで描きました。
恋人設定本を出すと決めていたので親友の距離感だったけど意識しちゃった〜な感じにしたかったんですよね。
…やっぱ親友主直いいな(手のひら回転説法)
イベントについて
今回は母体となるイベントも度重なる拡大がされていてかなり規模が大きいなと感じました。
もうひとりの…内のサークル数自体も思ってたよりも多く、また一般参加の人も普段より数が多く見えました。
多分自分と似たような動機の人もいたんじゃないですかね。祭りだ…!
この趣味ほとんど一人で突っ走ってきたのでそもそも同じCP・作品で創作する人が複数居るって可視化されるだけでワクワクしてしまうんですよね。
というか自分がオフイベに出る理由はこれです。肉眼で観測したいんですよね…同志を!
もうひとりの…に限らず他オンリーも大盛況で、当日は気温は低かった筈なのに会場内はどこも熱気で常に暑かったです。
コミケ雲とかすごいなーと思ってたのになんかもうそういうの近い話なのでは?とも思います。おそろしいはなし。
また前回の本を楽しんでくれたという話とをいくつか伺えて嬉しかったです。
このご時世に自宅番長な二次創作をしてるのがまず受け入れてもらえるというのが嬉しい話です。
自分の為が一番ではありますが見て楽しんでくれる人がいるとより描いてよかったなぁ〜と思えます。
というか自分の為に描いてるだけなのに喜ばれるの変な趣味だと常々思うんですよ。オタクの呻きにお付き合いいただいて本当にありがたい話です。
作業通話をしてくれたりスペースに駆けつけてくれた身内、応援してくれる相互さん、同志フォロワーの皆様、スペースにきてくれた皆様、通販で手に取ってくれた皆様、皆様のおかげで自分も楽しい思いをさせてもらっています。感謝しかありません。ありがとうございました!
また次がありましたら見てやってくれたら幸いです。